【重要文化財】法務省赤れんが棟
明治建築の美しさ&
法務史料展示室の見どころ体験レポート
霞が関の一角、警視庁の向い側にそびえ立つ重厚な赤れんがの建物を、見たことはありますか? 目の前はすぐ皇居なので、皇居ランや皇居一周の散歩をすると見えてくる建物です。これは、法務省の赤れんが棟。実は、この中には、平日に無料で一般公開されている貴重なスポット「法務史料展示室」があります!
今回、10月4日の「法の日フェスタ」に合わせて見学してきたので、体験レポートとしてお伝えいたします。
✅️写真から一緒に見学内容を体験することができます
✅️法の日フェスタについて知ることができます
✅️周辺の観光・お散歩情報もついでに知ることができます
1. 法務省赤れんが棟とは?
130年の歴史を生き抜いた建物
明治政府が、官庁集中計画の一つとしてドイツ人建築家、エンデとベックマンを招へいして建てました。完成したのは、2025年の今からちょうど130年前の1895年(明治28年)。途中、関東大震災では被害をまぬがれましたが、戦時中の大空襲でれんが壁とれんが床を残して焼失! 昭和25年までに復旧されましたが、その当時は初期のものと若干異なったようです。
その後、平成の改修工事で明治時代のものに復元され、今ここに130年の歴史を生き抜いて残っています。地震国、日本では古い建物をそのまま残しておくことが、なかなか難しいため、明治時代の建物が引き継がれて残っているのは奇跡的で貴重ですよね。
平成6年12月に、外観のみ重要文化財に指定された赤れんが棟。その重厚で美しい建物は、ひときわ目を惹きます。実際に中に入れる機会があるので、ぜひ訪れてほしい場所です。
1. 法務史料展示室のアクセスと見学方法

法務省赤れんが棟は、すべてのエリアを見学できるの?

見学できるのは、法務史料展示室のみよ。
平日に見学できるから、次の見学方法を確認してね!
開館日 | 月曜日〜金曜日 ※毎月第3金曜日は、午後4時まで |
公開時間 | 午前10時から午後6時まで(最終入室は午後5時30分) ※毎月第3金曜日の最終入室は、午後3時30分 |
入場料 | 無料 |
入場場所と入場方法 | ・西門(警視庁側)からのみ ・西門で「見学のために展示室に入室したい」ことを伝えて入場 |
アクセス | 【所在地】 東京都千代田区霞が関1-1-1 法務省赤れんが棟 【交通機関】 ・有楽町線「桜田門駅」5番出口 徒歩1分 ・丸ノ内線・日比谷線「霞ヶ関駅」A1出口 徒歩3分 ・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口 徒歩5分 ・三田線「日比谷駅」A10出口 徒歩6分 ・JR山手線・京浜東北線「有楽町駅」日比谷口 徒歩10分 |
予約の要否 | 10名以上の団体見学の場合、電話またはメールで予約が必要
【連絡先】 |
2. 【実体験】法務史料展示室と建物の見どころ
実際に法務省に行ってみると、入口がどこか少し迷いました。実は数年前にも家族が国から表彰されるという稀な出来事があり、中に入ったことがあったのですが、全く入口を覚えておらずでした笑😅 初めて訪れると、あまり人が歩いておらず、不安に思われる方も多いと思います。わかりやすくなるように、入場前の段階からレポートいたします。
なお、普段は法務史料展示室の一部のみと外観は撮影できるようです。今回は「法の日フェスタ」のときに訪れたため、それ以外の場所も撮影がOKでした。
※写真の無断転載・複写は固く禁じます。
1. 桜田門駅 5番出口からのアクセス 〜 法務史料展示室へ
①最も近い駅は、桜田門駅5番出口です。地下鉄有楽町線のホームから改札を出て地上に上がると、すぐ目の前に法務省赤れんが棟が見えます! 西門はこの写真右手に真っ直ぐ進むと見えてきます。
②西門に到着しました。
門の両側に、屋根が丸くこんもりしてかわいらしいい守衛所があります。😊
※これは実際に敷地内で撮影したものです。
入場場所は、法務省の看板がある方、右側の守衛室の横でした。
③入ってすぐにセキュリティチェックを受け、赤れんが棟へ。
法務史料展示室は、赤れんが棟3階にあります。
中に入ると、一気に明治時代にタイムスリップしたかのように重厚な造りに囲まれます!
ここでは、明治初期、近代化が急がれる中での司法の成り立ちや貢献者に関する歴史、また江戸時代の刑罰の貴重な資料などを目にすることができます。
⑦隣の特別展示室では、昔の法服が展示されていました。
こちらは、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、胸元が紫色で「裁判官」の法服でした。
他にも「検察官」(赤)、「弁護人」(白)のものも展示されていて、興味深かったです。
⑧次の部屋では、赤れんが棟の建築資料・資材や司法制度の礎に大きく貢献した先人の資料にふれることができます。この壁は、明治時代からそのまま残っている歴史の遺産物です。
桜が刻まれた赤れんががあって、やっぱり日本、日本人だなぁと、なんだかジーンときてしまいました。
⑨そして、なんと、バルコニーにも出ることができました!😊
この日は曇りでしたが、青空だとさらに美しい景色が目に飛び込んで来ることだろうと思います。
⑩帰りはエレベーターではなく、歴史を感じさせるこの美しい階段を降りて外へ✨
階段を降りる途中の窓からの建物の景観も素敵ですね😄
階段を降りきったホール部分も素敵でした。あとは実際に行ってみて体感してみてのお楽しみです!
2. 所要時間について
・展示されている資料をじっくり読みたい場合や、建築物としても楽しみたい場合、1時間から1時間30分はみておいた方が良いと思います。
・バルコニーにはベンチがありましたので、そこで少しゆっくりと景色を眺めるのもオススメです😊 目の前に皇居の緑が広がっているので、ほっと一息つけると思います✨
3. 【補足】「法の日フェスタ」に参加してみた
1. 法の日とは?
出典:政府広報オンライン
このような日がこんなに昔から制定されていたとは、恥ずかしながら私は知りませんでした。 読者の皆さんはご存知でしたか?
2. 法の日フェスタとは?
法の日週間にちなみ、法務省で開催される1日限りのイベントです。2025年の今年は10月4日(土)に開催されました。法の大切さや、法務省の仕事を知ってもらうための機会として、開催しているそうです。
法の日フェスタでは、事前予約が必要なプログラムや、予約不要のプログラムが開催されていました。事前予約プログラムの詳細はこちらから。残念ながら各種プログラムの予約には間に合いませんでしたが、各ブースを訪れ、メインの法務展示史料室ガイドツアーに行けたので、私としては大満足の1日となりました。
オープニングセレモニーではゆるキャラ達が登場!
また、サンクン広場にて、特別機動警備隊(SeRT)サートによる訓練披露を観覧しました。
災害時の段ボールベッドの作成、怪我をした人を毛布を利用してどのように移動させるか等の実演があり、とても勉強になりました(学んだことを活かす日が来ないことを願います😌)。
更生保護展示ブースにて保護観察の制度についても学びました。
通常と異なる形で、法の歴史、法に関わる仕事、人権・更生保護などに関して知ることができる良い機会になりました。
4. 周辺情報
法務省は、皇居と警視庁の目と鼻の先の都心にあります。見学後に散歩がてら少し足を伸ばして、次のような場所にもぜひ立ち寄ってみてください。
📌 皇居(桜田門から入って東京駅方面へ)
📌 日比谷公園(公園の散歩のみならず、日比谷図書文化館で本を読みながら癒しの時間を)
📌 東京ミッドタウン日比谷(映画を見るのにオススメ。6階のパークビューガーデンも癒しの場です!)
📌 明治生命館【重要文化財】
5. まとめ
✅️法務省赤れんが棟3階にある「法務史料展示室」は、平日に一般公開されています。
✅️入場は、法務省の西門からのみ。展示室の見学を希望する旨を伝えます。
✅️赤れんが棟は、明治時代から生き残った重要文化財!
✅️明治時代に興味がある方、司法の歴史や成り立ちに興味がある方、建築物そのものに興味がある方などにオススメです
✅️写真撮影は限られた場所のみ。資料・展示物への接触撮影は禁止とされています。
✅️次の法務省のページにある動画を視聴してから訪問すると、より理解しやすく楽しめるのではないかと思います。法務史料展示室・メッセージギャラリーPV(動画) の詳細はこちらから。