木の香りに包まれる癒し空間、紀尾井清堂へ|写真で感じる都会のリフレッシュ散歩2025

【東京23区内】癒しさんぽ

木の香りに包まれる癒し空間、紀尾井清堂へ|写真で感じる都会のリフレッシュ散歩2025

紀尾井清堂外観

都会の真ん中、千代田区紀尾井町にあるガラスに囲まれたビル。周辺を歩いたことがある方は、なんだかかっこいい、不思議な建物だなと感じたことはありませんか? 一見すると、あれ?工事中なのかな?と思ってしまうほど、外観はなかなかその辺では見かけないビルです。このビル、紀尾井清堂は、9月30日までの期間限定で公開されています。

あまりに気に入ってしまい、紀尾井清堂に2回行ってしまった筆者が、その魅力を写真と共に体験レポートいたします。この記事を読んでいただくと、

・紀尾井清堂の基本情報を知ることができます
・紀尾井清堂の魅力を写真を通して感じることができます
・ついでに紀尾井町周辺のお散歩情報を知ることができます

 

1. 紀尾井清堂とは?

紀尾井清堂は、普通の建物とは違って、何かをするために作られた建物ではありません。建築家の内藤廣氏が、自由に作っていいと言われて作られた建物です。15メートル角のコンクリートキューブを4本の柱で持ち上げていて、外壁はガラスで覆われています。まるで、空に浮かんでいるように見えませんか? ひょっこり見える外階段に人が歩いているのを見ると、さらに浮いているように感じられます。この建物そのものが、外観のみだけでも、もう芸術作品のようですね。

でも、建物の中に入るともっとすごいのです! 

1階と、2階から5階の作りが分かれていて、1階は大地のような土台の力強さを、そして2階に入ると吹き抜けの5階の天井から光が降りそそぐ異空間になっています。むき出しの階段とそのぜいたくな空間の使い方から、建物全体の構図を直接感じることができて、ワクワクさも感じます。木の香りと神聖さにも似た感覚に包まれる美しい建物で、ずっとこの空間に包まれていたいなと感じてしまいました。

紀尾井清堂(天井から降り注ぐ光

 

2. 紀尾井清堂の開催情報とアクセスについて

1. 開催情報について

そんな美しい紀尾井清堂。太陽の光によって中の見え方が変わるので、ぜひ晴れた日に行ってみて欲しいです。ただし、期間限定で、もう時間がありません!早く行かなければと焦ってしまうと思いますが、開催曜日と時間が限られているので、ぜひ下記の見学情報を見て早めに行ってみてくださいね。

開館日 火・木・土曜日(祝日・年末年始等を除く)
※9月23日は閉館となります
残るは、9月30日のみ!!
開館時間 10:00〜16:00 ※最終入館時間は15:30
観覧料 無料
アクセス 東京都千代田区紀尾井町3-1

・JR四ツ谷駅(麹町口)より徒歩10分
・地下鉄麹町駅(2番出口)より徒歩5分
・地下鉄赤坂見附駅(D出口)、永田町駅(7番出口)より徒歩6分

2. アクセスについて(JR四ツ谷駅より)

今回、筆者はJR四ツ谷駅を利用しましたので、そちらからの道案内をいたします。歴史好きや、少し散歩しながら訪れてみたいと思う方におすすめのルートです。

① JR四ツ谷駅 麹町口からスタート

麹町出口はIC専用の改札もあるので、IC持ってない人はそちらに行かないように要注意です。

改札を出て右手の方に、歴史好きな人にはワクワクするコーナーが!
ここで、外濠周辺や紀尾井町周辺の歴史をさらっと確認しておくと、散策がより楽しくなりますよ。

②ソフィア通りに入り真っ直ぐ進む

さらっと歴史を確認した後は、上の写真内の左手の階段を上がり地上に出て右手に進みます。
右手に進んだらまっすぐ進み、信号を渡って上智大学横のソフィア通りに進みましょう。

ソフィア通りをまっすぐ進みます。この通りの右側は眞田濠土手になっていて、春は桜がきれいです。
春にもぜひ訪ねてみてください。

③尾張名古屋藩徳川家屋敷跡

さらに真っ直ぐ進むと左手に見えてくるのがこれ! この一帯は尾張名古屋藩徳川家の屋敷があったそうです。石碑が立っていて、説明の看板があります。ただそれだけなのですが、歴史に思いを馳せることができます。

④ホテルニューオータニ→紀尾井坂へ

ソフィア通りを引き続き真っ直ぐ進むと、やがてホテルニューオータニにつきあたります。
そこで左手の紀尾井坂に入ります。

⑤紀尾井清堂に到着

紀尾井坂を真っ直ぐ降りていくと、大きな交差点にぶつかります。その右手前方に見えるのが紀尾井清堂になります。坂を降りていく間に見えてくる景色にワクワクしてきます。そしてこの坂の右手にも緑が多いので、散歩するのにも良いルートだと思いますよ。

 

3. 紀尾井清堂(写真体験レポ)

いよいよ紀尾井清堂に到着! 1回目は土曜日に行ったため激混みで長蛇の列が! でもスムーズにスタッフの方に誘導いただき、あまり待たずに入ることができました。
建築そのものと内藤廣さんの手帳とスケッチを見ることができるのが楽しみです。

まずは、2階から5階を支える1階へ入場。一つ一つの支柱が多角形になっているのと、どっしりした感じを受けます。この4つで支えているなんて凄いなとも圧倒されました! ちなみに、写真に4つ全てを同時に収めることができず、3つまでにとどまっています。

窓から自然の光が取り入れられて、2回目に訪問した時には所々に現れるプリズムがきれいでした🌈

床にも🌈! 大地を感じさせる、これまたどっしりとした床の質感。現れたささやかな虹色の光に癒されますね〜😊

一旦外に出て階段を上がり、2階の入り口に行きます。
2階の大きな扉を開けえ中に入ると、木の香りがふわっとおしよせてきて、何ともえない心地よさが・・・! 入った瞬間に「この空間好き〜❤️」と感じてしまいました。

天井から差し込む光…、木の香り…、木に囲まれた贅沢な空間…、とても癒されます。😌

2階の中心には、内藤廣さん語録が集められています。
「建築とは時間をつくり出すこと」→この言葉、効率性や機能性を考えて出てくる言葉なのかしら?と思いつつ、なぜか納得して天井を見上げます。
天井の窓からは、優しい太陽光が・・・。この空間を温かく包んでいるかのように降り注いでいました。

廊下には、内藤廣さんが手がけた様々な建物、建造物の図面や写真が展示されています。

壁の窓からも優しい光が差し込んで、木の柱や廊下を包み込んでいます。

写真NGでしたのでお見せできませんが、3階から5階の手すり越しには、内藤廣さんのスケジュール帳やスケッチ、スクラップブック的な貴重な資料の数々が展示されていました。
この展示会のタイトルそのもので、内藤さんの思考が垣間見える資料で興味深かったです。建築を勉強していない私でも楽しめました。

各階、いろいろな角度からも内部の見え方が変わるので、写真を撮るのも楽しい空間です。

木の階段にも心が和みます。
※ヒールや尖った靴など木を傷つける履き物での入場はできないので、お気をつけください。

3階から4階の外階段を歩くことも実際にできますので、こちらは行ってみて実際に楽しんでみてください!(外から見るとこの階段になります。)

 

4. 建物の後はぶらり紀尾井町散歩

紀尾井清堂をじっくり堪能した後は、ぶらり周辺地域の散策が楽しいですよ。

①清水谷

紀尾井清堂は紀尾井町通りに面していますが、すぐ目の前に清水谷という看板があります。調べてみると大久保利通が1878年(明治11年)5月14日に暗殺された辺りのようです。「紀尾井坂の変」と呼ばれていますが、実際に暗殺されたのは紀尾井坂ではなく、この清水谷とのこと。😱

そんなことは微塵も感じないぐらいに、爽やかな通りに見えますね。

②清水谷公園
先ほどの通りを真っ直ぐ進むと、すぐ左手に清水谷公園が見えてきます。

この公園内に大久保利通の哀悼碑がありました。千代田区の指定文化財になっているそうです。

③東京ガーデンテラス紀尾井町

清水谷公園を出てまた真っ直ぐ歩きましょう。5分ほど歩くと左に見えてくるのは「東京ガーデンテラス紀尾井町」です。3つの複合施設からなる市街地ですが、江戸時代には大名家のお屋敷があった由緒ある場所です。
紀伊徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家の頭文字を取って「紀尾井町」と名付けられました。弁慶濠に面してちょっとした面白い歴史を見ることができますので、ご紹介しますね。

①赤坂御門の石垣と刻印
東京ガーデンテラス紀尾井町に着いたらお堀方面にあるサインを見つけましょう。ここから階段を上がって、紀尾井テラスまで歩きます。

テラスに到着すると、少しわかりにくいかもしれませんが右手に下(弁慶濠方面)に降りることができる小さな階段があります。

この階段の踊り場に着くと、ここから弁慶濠にそびえ立つ赤坂御門の石垣が見えます。この場所から石に刻まれた刻印が見えるのです! 刻印の説明はこちらの看板写真をご確認ください。

そういえば、タモリさんも「ブラタモリ」でこの刻印をチェックしてました😊 弁慶濠や赤坂御門がよく見えるこの階段、降りてみるのオススメですよ。

②赤坂プリンス クラシックハウス
次に向かうのは、東京都指定有形文化財の赤坂プリンス クラシックハウスです。先程の小さい階段を戻り、紀尾井テラスに出て反対側の大きな階段を上がって行くと美しいチューダー様式の建物が見えてきます😊✨

1930年代に李王家(りおうけ)という韓国の王族のお屋敷として建てられたそうです。1955年に赤坂プリンス旧館となり、2016年に現在の赤坂プリンス クラシックに。現在は、結婚式場、レストラン、特別なイベントなどに使われています。小さいですが、バラ園があるので春に訪れると建物がさらに映えそうですよ🌹

④和歌山藩紀伊家屋敷跡
ビルの入口に戻り紀尾井町通りに再度いきます。東京ガーデンテラス紀尾井町と弁慶橋の角にこの「和歌山藩紀伊家屋敷跡」の石碑が立っています。普通に仕事帰りやボーッとして歩いていると見落としてしまうかもしれませんね。

この弁慶橋を渡り、左手に進むと弁慶濠の反対側から直に赤坂御門跡を見ることができます。残念ながら、石垣の刻印をこちら側から見ることはできませんでした(草がぼうぼう茂っていました!)。刻印を見たい方は、ぜひ、東京ガーデンテラス紀尾井町の紀尾井テラスから出ている小さな階段をおりてみてくださいね。

 

5. まとめ

紀尾井清堂は…
✅️建築家の内藤廣さんが、目的なく作っていいと言われて建てた建物
✅️1階と、2階の入口は別れている。1階は建物を支える多角形の4本の支柱がどっしりと構えていて、大地を感じさせる造り。2階から5階は吹き抜けになっていて、天井からの自然の光、木の香り、木に包まれたあたたかく神聖な気持ちになる造り。
✅️今回の展示は、残るは9月30日(火)のみ!
✅️今回の展示、「建築家・内藤廣 なんでも手帳と思考のスケッチ」では、内藤さんの手帳やスケッチが年代ごとに惜しみなく公開されている。頭の中を少し見せてもらった感じになり楽しい😀
✅️紀尾井清堂は、次はいつ公開されるかがわからないので、少しでも気になったら行くべし

紀尾井清堂がある紀尾井町は…
✅️紀伊徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家の頭文字を取って「紀尾井町」と名付けられた江戸時代の片鱗を感じられる街
✅️弁慶壕、赤坂御門石垣、石垣の刻印と、歴史好きにとっては見どころ満載
✅️都心だが通りには緑が多く、歩いているだけでも楽しい
✅️紀尾井清堂から紀尾井町通りを東京ガーデンテラスに向かって歩く際に、おしゃれなカフェやガーデンテラス内にも飲食店があるので休憩場所には困らない

弁慶橋を渡り、赤坂方面に向かうとさらに歴史を感じる場所があって興味深いのですが、記事が長くなってしまうため、ここまでにしたいと思います(笑)。ぜひ、紀尾井清堂からの紀尾井町散策してみてくださいね!

小さい頃から知らない道や街を歩くことが好きで、親に内緒でこっそり遠くまで行ってしまったことも! 散歩や旅行、美術館・博物館が大好きで海外旅行で訪れた国は17か国。携帯電話・スマホが無い時代に、ヨーロッパをバックパッカーとして周った経験あり。

現在は、年間30回ほど散歩のオフ会を開催したり、ひとりでも日常的に癒しのさんぽを行っている。散歩や街散策を通して新しい発見をすると、あたりまえだと思っていた風景が、魅力的な「非日常」になる。その瞬間が大好き♡。

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