【2025年版】浜離宮恩賜庭園でお月見散歩|2024年実体験レビューと見どころ

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【2025年版】浜離宮恩賜庭園でお月見散歩|2024年実体験レビューと見どころ

東京・浜離宮恩賜庭園では、毎年秋に開催される「お月見散歩」が人気です。
普段は夜間入園できない庭園が特別に開放され、月と水面、伝統芸能が織りなす幻想的な夜を楽しむことができます。
この記事では、2024年の体験レビューと2025年の開催情報、見どころ、アクセス方法まで詳しく紹介します。

1. 浜離宮恩賜庭園とは?(歴史・見どころ)

東京・汐留の高層ビル群のすぐそばに、まるで時がゆっくり流れているような場所があります。
「浜離宮恩賜庭園」は、今から約370年前、徳川将軍家の別邸としてつくられた大名庭園。かつては鷹狩や舟遊びの場として使われ、今もその面影を残しています。

庭園の中心には、東京湾の海水を引き入れた「潮入の池」。都内ではここだけという珍しい造りで、潮の満ち引きによって水面の表情が少しずつ変わります。静かな池を見つめていると、街の喧騒が遠くに霞んでいくようです。

明治維新の後は、皇室の離宮となり、外国貴賓の接待や皇室行事の場となるなど重要な役割を担ったとのことです。関東大震災、東京大空襲の戦火を受けたのち、昭和20年に東京都に引き渡され、今に至ります。

明治の時代には皇室の離宮として、外国の賓客を迎える場にもなりました。戦災を乗り越え、昭和20年に東京都へと引き継がれた今も、季節の花々や水面のきらめきが訪れる人の心をやさしく癒してくれます。

六義園、小石川後楽園と並ぶ「江戸三大名園」のひとつとして知られ、池を囲む遊歩道を歩くたびに、少しずつ変わる景色が楽しめるのも浜離宮の魅力。
その穏やかな変化が、まるで時間までゆるやかに流れているように感じられます。

2. 【体験レビュー】浜離宮でお月見散歩2024(写真・動画)

2023、2024年と浜離宮恩賜庭園でのお月見散歩会を開催しました。
ここでは、2024年の体験を写真とショート動画ともに振り返ります。

2-1. 写真で振り返る「浜離宮でお月見散歩」

浜離宮には入口が2つあります。そのうちの中の御門は17時に閉門しますので、もう一つの入口、大手門から入園します。

大手門手前の大手門橋からは、満月が顔を出してきました🌕 いや〜、写真だとわかりませんが、実際に見るととても大きくて煌々と輝いていました。

 

大手門が近づいてきます! 写真が少々暗いですね…^^;

 

大手門にたどり着きました!

 

多くの人が訪れますが、園内が広いためあまり気になりません。
静寂と美しいライトアップ、そしてお月見のしっとりした雰囲気で、あたり一面が包まれています。

 

こんな光景も目にいたしました。10月でしたが桜のように見えますね!

 

いくつもの歴史を目にしてきただろう松に、ライトが照らされて浮かび上がって見えます。
月をバックになんとも威厳のある光景でした!✨

 

歩き進めて行くと、お月見エリアに入って行きます。
空の色もだいぶ暗くなり、見れば見るほどに、深々と美しく輝く月…🌕

 

潮入の池のすぐ手前には、月見うさぎもお目見えしていました。

 

そして、いよいよ潮入の池にあるお伝い橋を渡ります。
※残念ながら、2025年はお伝い橋の一部が通行止めになります。

 

この橋の上から見るお月様と潮入の池は格別です!!!
写真の質があまり良くなく残念ではありますが、このような景色を堪能することができます。

 

中島の御茶屋さん越しに見えるお月様も、和を感じられて息を呑むぐらい美しかったです。

 

潮入の池では船上雅楽が開催されました。昨年は、船上の後、地上でも雅楽の演奏を聞く機会に恵まれました。月に照らされた庭園の中で、視覚や空気の匂いから癒されるだけではなく、耳からも癒しの音を聴く事ができて、なんとも贅沢な時間でした。
残念ながら2025年は開催されないそうです。
伝統芸能の催しが開催されるので、異なる切り口で楽しみましょう!


そして、浜離宮と言えばこの立派なお月見台! 月が背後に輝いていて最高に美しい光景でした。


帰り道には、松と海を模したプロジェクションマッピンが! この光景も幻想的でした。

2-2. 動画で振り返る「浜離宮でお月見散歩」

より雰囲気が伝わりやすい動画はこちらから↓↓↓
※サムネのタイトル内の漢字に誤りがあります(汗)正しくは、浜離宮恩賜庭園となります!

3. 【2025年最新情報】「浜離宮でお月見散歩」の楽しみ方

3-1. 2024年からの変更点

「〜将軍のお庭で栗名月を愛でる〜 浜離宮でお月見散歩」の公式サイトはこちらです。

先ほど少し述べましたが、2025年は昨年度から次の変更点があります。
⚠️ 潮入の池の上にある橋(お伝い橋)の一部が通行止め
⚠️ 船上雅楽の開催はなし

2024年、2023年に訪れている方は、少し残念に感じるかもしれません。わたしもその一人です。しかし、がっかりするのは早いです。今回は、また別の楽しみ方があります!!

3-2. 2025年の楽しみ方!

今回、なんと言っても伝統芸能を鑑賞できるのは、とても貴重な機会だと思います。

伝統芸能は、背景を知ってこそ楽しめるかと思いますので、その歴史についてあらためて調べてみました。
簡単ではありますが、鑑賞前に参考になれば嬉しいです。

日本では3世紀頃から琴の原型があったそうです。これが奈良時代に入ってきた中国の楽器と融合し、時代とともに音楽のジャンルとしても変化してきました。近年では洋楽との融合、三味線との融合でロックやジャズに取り入れられることもあります。

 

三味線
400年の歴史がある三味線の起源は、琉球(沖繩)から伝えられた三線(さんしん)を改良してできた楽器です。16世紀頃に琵琶法師が弾きはじめ、江戸時代にも様々な場に広がり独自の発展を遂げました。

 

尺八
尺八は、奈良時代に唐から伝わりました。当初雅楽に用いられていましたが、平安時代に衰退していきました。15世紀に禅宗の一派を形成した虚無僧(こむそう)により、法器として使用されます。江戸時代後期からは一般大衆にも広まり、現在は2つの流派があります。

 

里神楽
「神楽(かぐら)」は、神さまに舞や音楽を捧げる日本の伝統芸能で、「神を楽しませる」という意味があります。笛や太鼓に合わせて舞い、感謝や祈りを表す神聖な儀式です。その中でも「里神楽(さとかぐら)」は、地域の神社で行われる親しみのある神楽。天狗や鬼の面をつけた舞など、にぎやかで温かみのある伝統行事として今も受け継がれています。

 

能の起源は、中国から奈良時代に伝わった大衆芸能「散楽(さんがく)」にさかのぼります。散楽は歌や舞、曲芸などを含む多様な芸で、日本では神事や民間芸能と融合し「猿楽」や「田楽」として発展。室町時代に観阿弥・世阿弥がこれを洗練させ、精神性と美を重んじる芸術として完成させたのが「能」です。

個人的な話になってしまいますが、現在、能を習っています。しかも、たまたま、今回の伝統芸能を披露される宝生会で演目もちょうど「羽衣」を習っています! 実際に習ってみると、伝統芸能の奥深さに触れることができ、より理解しやすくなるので、浜離宮での今回の演目も楽しみなのです。
羽衣伝説をご存知のかたも多いと思いますが、Youtubeでとてもわかりやすい動画を見つけたので、もしご興味ありましたら事前にご覧ください。

出典:くらきSS(ショートストーリー)能「羽衣」
金春流能楽師 山井 綱雄tsunao yamai さんのチャンネルより

 

4.アクセス情報

浜離宮へはいつも新橋駅から行きますが、汐留駅からの方が近いです。17時以降は大手門のみからの入園となりますので、ご留意ください。

開催日時 2025年10月31日(金)~11月5日(水)
※9時〜21時(最終入園20時30分)
※17時以降は入口が大手門のみとなります
住所 東京都中央区浜離宮庭園1-1
お問い合わせ 浜離宮恩賜庭園サービスセンター 03-3541-0200
入園料 一般300円
65歳以上150円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
アクセス

<大手門口>
都営大江戸線 「築地市場」(E18)、「汐留」(E19) 徒歩7分
ゆりかもめ「汐留」(U02)下車 徒歩7分
JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線 「新橋」(JY29・G08・A10) 徒歩12分

<中の御門口> ※16時30分以降は入園できません。
都営大江戸線 「汐留」(E19) 徒歩5分
JR「浜松町」(JY28)徒歩15分

 

5. 行く前に知っておきたいこと(注意点・混雑対策)

2025年の浜離宮でお月見散歩、繰り返しになる部分がありますが、ぜひ次のことをおさえてから行きましょう!

✅️ 17時以降の入口は、大手門のみとなります。
✅️ お伝い橋の一部は通行止めとなります。
✅️ 船上雅楽は今年は開催されません。その分、伝統芸能を楽しみましょう!(事前に予習をしておくとより深く楽しめますよ〜)
✅️ 混雑具合は、庭園自体が広いのであまり気にならないと思います。中島の御茶屋さんに行きたい場合には、混雑は避けられないと思いますので、時間に゙余裕をもって行きましょう!
✅️ なるべく混雑を避けたい場合、日が落ちる前や落ちかけの時に入園するのが良いです。
✅️ チケット購入には、電子決済が可能です。
電子マネー決済 交通系電子マネー, iD, 楽天Edy
クレジット決済 VISA, MASTER, 銀聯
コード決済 PayPay, 楽天Pay, d払い, au Pay, メルペイ, Alipay, WeChatPay, Smart Code

 

6. まとめ:浜離宮のお月見は一度は行くべき秋の夜の体験

「浜離宮でお月見散歩」 行くべき理由!
・普段は夜に入園できないので、この期間は特別です!
・月と回遊式庭園のコラボレーション風景、そして雰囲気は幻想的で格別です!
・伝統芸能に気軽にふれられるのは、とても貴重な機会だと思います!

「浜離宮でお月見散歩」 どんな人にオススメ?
・月が好きな方
・浜離宮が好きな方
・回遊式庭園が好きな方
・伝統芸能が好きな方
・和を感じて心豊かな時間を過ごしたい方
・夜のお散歩が好きな方
・夜の静けさに包まれた、幻想的な光景を月とともに楽しみたい方

一度行ってみると、和と静寂、ほのかなライトアップ、そして美しく輝く月の灯りに五感を震わせられ、忘れられない思い出として心に残るでしょう!

 

小さい頃から知らない道や街を歩くことが好きで、親に内緒でこっそり遠くまで行ってしまったことも! 散歩や旅行、美術館・博物館が大好きで海外旅行で訪れた国は17か国。携帯電話・スマホが無い時代に、ヨーロッパをバックパッカーとして周った経験あり。

現在は、年間30回ほど散歩のオフ会を開催したり、ひとりでも日常的に癒しのさんぽを行っている。散歩や街散策を通して新しい発見をすると、あたりまえだと思っていた風景が、魅力的な「非日常」になる。その瞬間が大好き♡。

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